マさんの日記

失敗ばかりする旅好きの私の雑記帳です。海外の方との交流についても書きます。

アラブ式礼儀?【日々の連絡】

先日、韓国人とアラブ人の共通点かと思ったら、違っていたという話を書きました。

shiroutotabi.hateblo.jp

 今日も又、韓国人とアラブ人の共通点かと思われる点について書きたいと思います。

 

数か月前に知り合ったばかりのアラブ人Rさん。

 

コロナでビジネスに大打撃を受け、大変苦労されています。

 

そんな彼、毎日のように電話をかけてきます。

多い時は、1日4,5回も。

半分以上がSOSの電話で「こんなメールが来たんですけど、どういうことですか」

「これって、どうしたらいいんですか」というような日本語に関することが多いです。

もちろん、それ以外のお話もするのですが、でもやっぱり質問が多いです。

少ない時には、電話で少し質問してその日は終わり、ということも。

そうすると、翌日こんな電話が来ます。

「ごめんね。昨日はすごく忙しくて電話できなかった。」

 

ん?


Q: 電話する約束してたっけ?

A: いいえ。

Q: 私たち、毎日電話するような関係?恋人どうしだっけ?

A: いいえ。

 

んんん?

なんで、毎日電話しないと謝るの?というか、電話してても「少ない」と謝るし。

ということで、もう一人のアラブ人のお友達Aさんに聞いてみました。

 

マ:「Rさんが”昨日電話できなかった。ごめんなさい”って謝る意味が分からない。」

A:「あ~、私はなんとなく分かりますよ。」

 

ほう!

 

Aさんの考えでは、

Rさんは日々私にお世話になっている。

いろいろ助けてもらったりしているのに、

それだけの連絡しかしなかったら「私を利用している」と思われたり、

「都合のいい人」と思っているように取られるんじゃないかとのこと。

だから、他の電話もすることで、

私のことを利用だけしているわけではないというアピールをしたいのでは、

とのことでした。

 

なんとなく、言いたいことは分かりました。

サポートする人・される人という関係よりも、

「いいお友達として助け合う関係」を望んでいるということかな。

だからかな。

実家から母が遊びに来るかも、というと

「私の車でお母さんを車であちこち連れていく!」と言ってくれたり、

わたしが引っ越ししたいというと

「その時は私の車で運ぼう!」と言ってくれたりします。

大変な中、そんなところまで気を遣わなくていいのに。

 

それにしても「昨日電話できなくてごめん」ってセリフは解釈を間違うと、

「毎日連絡したいということをアピールしているのか?」

と勘違いしてしまいそうになるのは私だけでしょうか。

 

ここで引き合いに出されるのが私の韓国での経験です。

(いちいち韓国と比べなくていいんですけど!)

 

わたしが韓国に住んでいたころのこと。

学生たちが用もないのにしょっちゅう電話をかけてきていました。

「先生~ご飯食べましたか。」「週末何してましたか。」「今忙しいですか」

何かのお誘いの電話かと思いきや「じゃあ、先生また~」と、切る。

さらに、少し間が空くと

「先生、最近連絡してなくてすみませんでした」と謝ってくる始末!

用事もないのに連絡して「安否確認」をする韓国の学生たちでした。

 

 

電話といえばもう一つ。

RさんもAさんも、突然電話をかけてきます。

 

以前、私がRさんに「今電話していいですか」「今通話できますか」と聞いていたら

「そういうのはいちいち聞かないで直接かけてください。

出られなかったら出ないから」とのこと。

まあ、確かにおっしゃる通りなんですが。笑

これ、韓国の友達も結構そういう人がいます。

突然電話してきて、それもビデオコール!

 

日本人が遠慮しすぎ、配慮しすぎなんですかね。

 

電話一つとっても、いろいろ面白いことがある、というお話でした。

人の変化に言及する韓国人と2人のアラブ人

ほぼ2か月ぶりに日記を更新します。

この日記は、将来自分が昔の自分を思い出すときの手助けになればという思いもあって書いているので、

些細なことも記しておけたらと思っているんですが、

ズボラ&波のある私にはなかなかコンスタントに書けません。

 

もうすぐ6月も終わってしまうので、久しぶりに書いてみることにしました。

 

仕事は、結構きつかったです。

オンライン授業に慣れていないので、準備するだけでへとへと。

やっぱり対面のほうが学生たちから元気がもらえるなあと思いますが、

これからの時代、オンラインコンテンツを作っておくことはきっと有利になるので、

何とか少しずつでもオンラインで発信できるものを準備していくつもりです。

でも、オンライン会議はなかなか楽なので、

コロナが終わっても会議はオンラインがいいなあ~~。

 

 

プライベートの方は、

以前ブログにも書いていた、2人のアラブ人のお友達であるRさんとAさんと、

だいぶ親しくなりました。 shiroutotabi.hateblo.jp

 

アラブ人をひとくくりにすることもできないし、

サンプルが少なすぎるので、ひとまとめにして一般化することはできませんが、

今日は、お2人と接していて面白かったことを1つ書きたいと思います。

 

その前に、今日のタイトルにある「人の変化に言及する」について少し説明を。

わたしが韓国で4年働いた中で経験したことですが、

韓国の学生たちはいつも、人の変化について言及していました。

そして、私も「させられて」いました。(笑) 特に髪型。

 

授業に行ったとき、学生に言われます。

「先生~私髪切りましたよ~。なんで言ってくれないんですか。先生私に関心ないんですか!」と。笑

韓国では、人の変化について言及しないと冷たい人、という感じで言われていました。

もともと、ファッションなどにも疎い私は、そういうのを見つけるのが下手でしたが、

学生たちに鍛えられて、一生懸命頑張りました。笑

日本でも、そういうのに気づいて

「それいいですね」とか「おお、新しい〇〇ですね」とかいう人もいますが、

私の周りでは、半分もいないかなあ?

 

アラブの2人のお友達に戻りますが、

先日2人が立て続けに、人の変化について言及していました。

ある日、私が新しいスニーカーを履いてRさんと会うと、

「お、靴、新しいね?いいな。俺も黒いの欲しい。」と言われました。

またその数日後、外を歩いているAさんと自宅にいる私が電話で話していた時のこと。

Aさんが道端で知り合いの女性と会いました。

そして「あ、マさんそのままちょっと待ってて。少し挨拶する。」といって

「〇〇さん、久しぶり。あれ?髪の色変わりましたか?」と言っていました。

 

おおおお~。

RさんもAさんも(韓国の学生たちみたいに)変化について言ってる~~~。

 

たった二人のサンプルですが、立て続けに聞いたこともあり、

「〇〇人も、韓国人同様人の変化には言及するものである」という情報が私の中にインプットされました。

それを、韓国で長年暮らしていた友人に報告したところ、

「へえ~何か意外な気もするけど、そうなんだね~」と盛り上がりました。

 

後日、友人にそういう話をして盛り上がったという話をAさんに報告したところ

「あ、それ私たちの国では、別にそんなに一般的なことじゃないです。」と。

 

あら?

まあね、たった2人のサンプルだけで一般化できないとは分かっていたけど、

ちがうの?

 

聞くと、Aさんは、(冗談で)私にやきもちを焼かせたくて、

他の女性に関心があることを見せたんだそうです。えええー。やきもちって…。笑

私と電話しているのに、わざわざ私を待たせて、

聞こえる状態にしてその人に話したのはそういうことなのか!

おちゃめなAさんです。

Aさん曰く、異性に言う場合、それは関心があるということを示すとのこと。

 

 

あれ?でもRさんも私の靴のこと言ってたけど…。

あ!!思い出しました。

Rさんは、日本人の名前を覚えるのは苦手なんですが

一度会ったお客さんのことは忘れず、とても細かいことまで覚えているのでした。

「あの人は、前は別の人と来てたけど、最近はこの人と来る」

「この人は、前回こういう会話をして、こんなことがあった」

などなど、えらく細かいところまで覚えています。

そして、お客さんとそういう話をして、仲良くなるのです。

つまりRさんはお仕事上、そういう話をすることに慣れているというだけのこと。

 

あぶないあぶない。

このままでは、RさんとAさんと同じ国の学生にも言ってしまうところでした。笑

 

他にも、この2か月の間二人のアラブのお友達といろいろ楽しい会話をしたのですが、

ちょっと今は思い出せません。

また、思い出したら書きたいと思います。

 

 

 

なんちゃって母親体験【小学生の母】

私は、独身で子供もおらず、子育ての経験もありませんが、

ついこの間、ちょっとだけ母親っぽいことをさせてもらうことができました。

 

最近よく連絡をとっているRさん。外国籍のシングルファザーです。

日本で暮らす外国人ということで、これまでにもだいぶ苦労をされたようですが、

それに加えて、シングルファザー。そして、今はコロナ。

 

それで、給付金の申請などのお手伝いで、

ここのところよく連絡をするようになりましたが、

最近は、以下のような、プライベートなことも話せるようになりました。

shiroutotabi.hateblo.jp

 

そんなRさんとの会話で、もれなく出てくるのが息子くんの話です。

 

外国人のシングルファザーとして本当に頑張っておられると思いますが、大変なこともたくさん。

例えば、息子くんの宿題です。

教科書の音読をチェックしてあげないといけないのですが、

お父さんは息子くんが正しく読んでいるのかどうなのか、分からないのです。

 

それで、先日、私も一緒に(遠隔で)宿題を見ることを息子くんに申し出ました。

 

マ:「ねえねえ、先生も一緒に国語の音読の宿題するのはどう?」

息子:「どっちでもいい。」

マ:「そっかー。(嫌なのかな。)もしするなら、お父さんの携帯借りないといけないし、お父さんも忙しいからやめとく?」

息子:「いや、大丈夫だと思う。」

マ:「そう?じゃ、一緒にしてみようか。」

息子:「うん。」

 

お父さんに教科書の写真を送ってもらい、私はそれを見ながら、

お父さんは台所でお料理を作りながら、音読の宿題を聞きました。

間違ったところを指摘するのは私の役目。

詰まると、「はい、じゃあ最初からもう一度!」というのはお父さんの役目。

3人でとても楽しく音読の宿題ができました。

息子君、今までお父さんと二人でしていたから、

どうも、ちょっとぐらい間違えても気づかないと思って

適当に読み飛ばしていた漢字などもあった様子。

でも、日本人である私に聞かれることで、突っ込まれることを知り、

「待って!答え言わないで!」といって自分で調べていました。すごい!!

わたしも、日本語教師として、

小学生がどんな本を読んでいるのか知ることができて勉強になりました。

けっこう難しいんですね!

 

それからもう一つ。

先日、息子君がお父さんに何度か「宿題が終わった」という嘘をついたので、

お父さんが怒ってしまいました。

ご飯を準備する以外は、1日口を聞いてあげず、夜になりました。

息子君はとても寂しがっていたそうですが、

「実は僕の方が何十倍も寂しいよ。」と、私に打ち明けてくれました。

 

「普通お父さんが怒ったら、お母さんが少し優しくしたりするでしょう?でもね、僕は一人だから怒った後すぐ優しくできない。それが大変。」と。

それで、私が母親役というのでしょうか、小芝居に協力することに。

(以下、電話をスピーカーにして会話)

 

R:「先生、ごめんなさいね。宿題したといったけど本当は全然してなかった。だから、先生が買ってくれたドリルはもう要らない。ごめんなさいね。学校の宿題をしない人が、ほかの勉強する必要ないでしょう?」

 

マ:「ええ?お父さん、本当ですか?嘘ついたの?それはショックです。前私に勉強したいって言ったから、ドリル買ったんだけど…。そっか、じゃああのドリルはもう要らないんですね。分かりました。残念だな。」

 

R:「先生本当にごめん。息子のために考えてくれたのに。でも、勉強嫌いだから仕方がない。」

 

マ:「そうですか。でもね、お父さん、私には勉強したいって言ったんですよ。だから私は信じてます。お願いです。もう一度だけチャンスをくれませんか。」

 

R:「うーん。じゃあ仕方がない。僕は信用できないけど、マ先生のことは信じるから今回だけ許すかな。でもね、先生、もし次に約束破ったら、僕はもう先生のことも信じられなくなる。だってそうでしょう?先生が信じてくださいってお願いしたから信じるけど、また嘘だったら、先生も嘘ついたってことでしょう?じゃ、その時はもう先生は僕の友達じゃない。先生に連絡するのもやめますけど、それでいい?」

 

マ:「えええ~!は、はい…。分かりました。でも息子君は頑張ると思うから。」

 

R:「(小声で)先生、ここまで。もういいよ。ありがとう。」

 

まだまだ純粋な小学生、最後は大泣きして、信じてくれました。ごめんね。

 

お父さんのRさんからは 、先日「先生のことを信じるから、僕がいないところで息子に連絡してもいいよ。」と言ってもらいました!

わあい!

 

それで、最近は息子君と二人だけでチャットをしたりしています。

先日も、最初はお父さんと相談事をしていたのですが、

ちょっと息子君に電話を渡した間に2時間ほど仮眠をとったお父さん。

寝ている間、ずっと二人で話しました。

今小学校で流行っているクイズを出し合ったりしていたらあっという間でした。

目が覚めて起きてきたお父さんが、まだ話している私たちに驚いていました。

 

こんなことぐらいで、「子育てをしている」とは口が裂けても言えませんが、

それでも、これまでの自分の人生には一度もなかった

「父親と一緒に子供の宿題を聞く」とか

「父親と子供の間に入ってとりなす」とかいった体験をさせてもらえて、とっても幸せでした。

 

こんな人生も、あったのかな~。

 

理由が必要?【結婚しない訳】

日頃、皆様のお役に立つような情報は全然発信できていない私ですが、

本日さらにどうでもいい話を失礼します。

 

 

突然ですが、私は40代半ばの独身女性で、

結婚したことは、一度もありません。

このことについて、私は特になんとも思わないんですが(親も諦めてくれている)

 

周りの人からはときどき聞かれます。

「なぜ今まで独身でいるのか」

「結婚したくないのか」

「ご縁はなかったのか」

 

それも、かなり突然に(と、私には映る)。

恋愛話とかしてたわけではなくて、本当に突然。

 

「ちょっと聞きたいことがあるんだけど、いい?」に始まり、

 

「怒らないって約束してくれる?」と続き、

 

何だろうと思っていたら上記の質問をされるのです。

 

あまりに唐突なので、なぜ相手がそんな質問をしたくなったのか、

あるいはもともと聞きたかったのか、

ずっとタイミングを見計らっていたのか、それも分かりません。

 

なんとなく、話していて、ふと、相手の頭のなかに浮かんでくるのかな。

 

でも、少なくとも、直前まで別の話題について話をしていて、

私の頭にはそんな話題は全く浮かんでないので、不思議です!

 

とにかく、2、3年に一度は誰かに聞かれます。

それで、いつも以下のテンプレートを答えます。

 

1. 「この人としたいっていう人はいた」(でも、いろいろあって最終的にしなかった。この、「いろいろ」もちゃんと説明しています)

 

2. 「この人とするべきだと思った人もいた」

(周りからは、おすすめされるような、いわゆる条件のよい方だったが、最終的には違うと思った)

 

で、私は、2.で、そんな条件がいい方なのに、

自分が「できない」なんてもったいないことを思うのであれば、

この先もっといい条件の人が出てくるとは思えないし、

結局自分は結婚には向いていないと悟ったんだ、というような話をします。

 

すると、待ってました、とツッコミ開始!

 

「条件のいい人が、あなたの最適の人とは限らないんだから、そこで諦めるのはおかしい。」

 

「周りの意見は、あくまで周りの意見。あなたが結婚したいかどうかが重要なんだから。」

 

「たまたまその人とはご縁がなかっただけ。だからって、結婚そのものを諦めることはない。」

 

などなどなど。

まったく、おっしゃる通りだと思います。

まあ、私も、2.のせいで今も独身だと信じている訳ではなく、

2.があるから、本当は結婚したいのにしぶしぶ諦めたという訳でもないんです。

 

ただ、聞かれたので、あえてタイミングを答えるなら、

「そういえば、この辺り以降、結婚について考えることがなくなった」「ここ辺りから、実は結婚に向いてないと悟った」というのを伝えただけだったんです。

 

2.の出来事と、私が独身であることの因果関係を強調しすぎたかな。

 

昨日も、やっぱり上のような会話が一通り行われました。

ちなみに昨日聞いてきたのは、最近やり取りのあるRさん。

 

これまでは、ずっと辛い話題ばかりでしたが、

昨日は私のこんな話に発展するほど心に余裕が出てきたということだと理解し、心から嬉しくなりました。

 

Rさん、もしかして、私が彼のお手伝いをしているから、お礼に誰か紹介してくれようとしてる?

 

あはははは

 

Rさんからも、まあ、さんざん突っ込まれました。

幸い話は逸れていったのでよかったんですが、

今後もまた、別のひとから同じ質問をされる時がくるかも知れません。

 

そのときの為に、上の回答(いや、解答?)を更新しておかなければならないと思いました。

 

んー

 

というか、結婚しないのに、そもそも理由は必要なの?!?!

 

 

 

 

【コロナ】給付金、支援金を求めて

コロナの影響で、大打撃を受けた外国籍の友人Rさん。

年末に始めたばかりの、細々とした商売がまったく出来なくなりました。

 

いま、一緒に必死で給付金やら支援金やらを探していますが、外国人は、また一段と厳しいです。

もう、あらゆるところに障害が。

 

かなりの情報が日本語、それも漢字だらけの難解な文だけで書かれています。

英語になっているものも少しはありますが、申込書は漢字だらけだったり。

 

日本人のわたしが見ても、すごく時間がかかります。

やっと解読したと思ったら、Rさんは対象外。

「すべての条件を満たすこと」の、「すべて」がなかなか満たせないんです。

 

外国籍なので、日本人なら問題にならないところも問題になることがもちろんあります。

 

もう、こんなに大変な思いをして探して、

その結果当てはまらないことが分かったり、審査で落とされたりするRさんを見るのも辛いので、

 

先日も書いたように、

オンラインの語学レッスンをお願いしてみたりしましたが、頑として有料レッスンは受け入れません。

 

今週、一緒にハローワークに行くことにしたのですが、これも説得するのが大変でした。。。

 

以前一人で行ったことがあるらしく、

今回私が申し出たときも、

ハローワークは行ったことあるよ。全然難しくないから、一人で行ける。もっと難しいことをお願いするときのために、とっておきたい。」と言われました。

 

とっておくって、何かのカードじゃないんだから!

今は遠慮する時じゃないから!

 

確かに彼の日本語力なら、やり取りはできると思ったのですが、ハローワークの方も人間。

 

日本人(というか、言葉の壁が全くない人)が一緒のほうがスムーズに行くこともあるはず。

実際、これまでにそんな体験をたくさんしてきました。

 

「でもね、私と一緒のほうが、もらえる情報も多いかもしれないし、もっと上手く行くこともあるよ。」

 

というと、心当たりがあるらしく、

 

「そっか。こんなこと先生にお願いするなんて申し訳ないな。じゃ、お願いしようかな。」と、やっと言ってくれました。

 

ハローワークで仕事が見つかるといいのですが、今はみんな困っているから、

日本語の問題やシングルファザーであるために時間的制限のある彼に、

なかなかいい仕事はないかもしれません。

 

職業訓練を受けつつ、職業訓練給付金などが頂けると最高なんですが。

因みに、職業訓練給付金がいただける条件は以下の通りだそうです。

全部満たしているといいな。

 

1. 本人収入が月8万円以下
2. 世帯全体の収入が月25万円(年収300万円)以下
3. 世帯全体の金融資産が300万円以下
4. 現在住んでいる所以外に土地・建物を所有していない
5. 訓練実施日に全て出席(やむを得ない理由がある場合でも、支給申請の対象となる訓練期間の8割以上出席している)
6. 同世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない
7. 過去3年以内に、偽りその他の不正の行為により、特定の給付金の支給をうけたことがない

 

年末に小さな小さな商売を始めるまでは、

日本の会社で働いて、日本社会を支えてきてくれたRさん。

もちろんちゃんと税金も払っているし、

新しい商売を始めてからは、彼の持ち前の明るさで

周りの人を楽しませてくれました。

 

私の職場のすぐ目の前にお店を出していたのですが、

私が10年間勤めていても一度も話したことがないような近隣の方と、数ヶ月でみんな友達になっていました。

 

こんなすてきなRさん。

Rさんを救う手立てが見つかりますように。

 

オンライン授業(準備)にダメ出しされる

コロナの影響で、

教育機関はオンライン授業のところが増えたようですね。

私の勤務先も、オンラインを取り入れました。

 

私は語学教師。

語学のオンラインレッスンなら、

今時たくさんあるので、そんなに苦労しないと思われるかも知れませんが、私に限っては、そんなことありません。

何より、教師の我々がそんな授業になれてないし、

授業プランを作ったときには、

オンライン用に作った訳ではないので、考えた通りのことはなかなか出来そうにないのです。

 

特に、オンタイム(同時双方向型)でする授業は自信ないなあ。

ほんの、数名相手ならまだしも、20名ぐらいのクラスもあります。

 

あと、ただでさえ、朝早い授業なんかは学生にとってつらいのに、

オンラインで早朝なんて、無理でしょう!

することはもちろんできますが、教育効果は、あんまり期待できない気がするんです。

違うのかなあ。

 

学期の開始時期が日本より早く、

一足早くオンラインを始めた韓国の元教え子Gさん(今は卒業して就活を休んでいる)が教えてくれた話によると、学生側がマイクをオフにするのを忘れていたせいで、

 

「ゲームをしている音が教師側に漏れていた」

「教師の文句を言っているのがまる聞こえだった」

 

などという悲しい話も。笑

 

ということで、私は、

できる部分は配信型の授業を中心に作ることにしました。

 

たとえば、

「作文」の授業は以下のようにするつもりです。

(授業はまだ始まっていません)

 

1. まず、PowerPointで授業のスライドを作る

2. 作った資料に、自分の解説を吹き込む

3. それを動画にして、Youtubeに流す

(公開範囲を「限定」に設定し、リンクを学生だけに教える)

4.Youtubeのリンクや、動画を見て行う課題をmoodleにアップし、学生に提出させる

5.添削して、学生に返す

 

まあ、作文だから、これで行けるかな?

会話のクラスなどは、どうしても同時双方向になります。

でも、複数対象なので、どうするべきか研究が必要です。

いろんな先輩方の例をみて、勉強しなくては。

 

とまあ、まだそんな段階です。

授業開始までに間に合うのか、不安でたまりませんが、

やるしかないですね。

 

ところで、上述のGさんは、

 コロナで就活も出来ない今、何をすべきか途方に暮れているとのこと。

勉強すればいいことは分かるが、向かう先が見えなくて、力が入らないといいます。

 

えー。時間を持て余してるの?

私なんか徹夜よー。

オンライン授業の準備も大変だし、手伝ってー。笑

 

というと、

「そういうの、勉強したかったから、一緒に考えましょう。私も勉強することができて嬉しいです。」とのこと。

 

学生の目線から、

どうすれば飽きない授業になるか考えてくれるというのです。

なんて心強いの!

 

早速私が作ったサンプルを送ったところ、

「(こんなにつまらないなんて)逆に新鮮!」とか言われてしまいました。

正直で好きよ。笑

 

「受ける学生が可哀想だから、どうしたらおもしろくなるか、考えときますね。」と、

さらにグサリとくることを言われました。

よ、よ、よろしくお願いします。

 

そんな訳で、もうすぐ始まるオンライン授業。

 

学習効果も高く、学生たちのやる気が引き出せる

素敵なコンテンツが作れたらいいなあ。

 いろんな方の授業を見ながら、参考にさせていただこうと思います。

 

勉強することばかりだけど、きっと成長するチャンス!!

がんばろう。

 

 


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写真は、本文に関係ありませんが、

2018年夏に行った北海道の知床で撮りました。

旅行に行けないので、写真を見て旅行気分を味わっています。

 

 

大変な時に他人を思いやる友人

(内容とタイトルが合ってなかったので、タイトル変更しました。)

久しぶりに書きます。

 

 

コロナの影響で、想定外の仕事が増えてしまい、

この一週間で2日も徹夜してしまいました。

お仕事があるだけありがたいのですが、

(徹夜しても、給料は変わらないシステムですが!)

このままでは免疫力が落ちまくる!

 

仕事は一向に終わらないし、

時間はどんどん過ぎていくし、で

そんな自分の状態にストレスを感じ始めていたつい最近のこと、

 

素敵な出会いがありました。

 

とある自営業の友人Rさん(アラブ人)が、

コロナの影響でお店が出来なくなり、とても困っていました。

小さなお子さんもいるので、何かできることはないかと、

「無料だと怠けるから、有料でオンラインでアラビア語教えてくれませんか?」と言ったりしてみましたが、

「僕を助けるためでしょう。気持ちはすごく嬉しいけど、絶対にできない。」と断られました。

 

「心配しないで。絶対に乗り越えて見せるから!」とのこと。

 

何も力になれなかったなあ、と思っていたところ、

ある日SOSのメッセージが入りました。

おお、私にできることがあるかしら?

と聞いてみてびっくり。

 

「僕の友達のAさんは素晴らしい人で、ずっとボランティアで通訳とかしてる人なんですけど、その人が7月に日本語の試験を受けたいそうだから手伝ってあげてくれませんか。お金は払うって言ってます。」

 

ええ!お願いって、他人のことなの?

 

こんなに大変な中、自分のことではなく、

人のためにお願いするRさん。

 

直接Rさんのためではなくても、

Aさんのお手伝いをすることでRさんが喜んでくれるならと、

 

「無料でするかわりに、Aさんの望む通りにはできないかも知れない。忙しくてできないときもあるかもしれないけど、それでもいいなら。」

 

と引き受けることにしました。

(オンラインで)

 

 

そうして出会ったアラブ人Aさん。

Rさんに負けず劣らず日本語がペラペラでした!

敬語なんかも完璧で、びっくり。

 

彼いわく、聞くのと話すのは問題ないんだけれど、読み書きが難しいとのこと。

やっぱり漢字が大変なようです。

何とかして、読み書きもすらすらできるようにしてあげたいものです。

今日はとりあえず、彼のレベルを知るために過去問を少し解いてもらいました。

 

日常会話で出てくるような語彙は本当によく分かっているようでしたが、ちょっと高度になるとあやふやな様子。

 

ひとつ表現を知っていたら、

わざわざ別の言葉で言い換えたりしないですからね。

 

どこまで私にできるか分からないけど、

できるだけ一緒にがんばりましょうね。

 

 

こんな時ですが、

なんとなく、心があたたかくなれた日でした。f:id:shiroutotabi:20200419045031j:image

写真は、2017年4月にドイツでしたお花見のときに撮ったものです。