日本語教師のわたし。
先日、とある作文のクラスで「消したいもの」というテーマで作文を書かせました。
読解教材をまず読ませて、
それを参考に「自分が消したいもの」「自分がインタビューした友だちが消したいもの」「自国の人たち1000人にインタビューしたらどんな答えがくると予想するか」について書かせました。
とても興味深かったので、記憶に残っているものを少し紹介します。
普段とっても大人しい、あるドイツ人学生は、
「自分は政治的な活動をしている。うまく書けないかも知れないが、自分の思いを表したい」と、前置きした上で
イスラエルとパレスチナの問題をどう解決するかについて書いてくれました。
また別のドイツ人学生は、「間違った資本主義」と書いていました。
他国の大統領を書いた人も。
みんな、限られた語彙でよく書けている!
韓国の学生は、見た目について書いている人が数人いました。
男女限らず「脂肪」や「にきび」などと書いており、
「韓国では、見た目を気にする人が多いから」という解説を加えていました。
他には「自分の怠惰な心」という人もいました。
えらいなあ。
ジーンときたのが、あるベトナムの学生の書いたもので、「母親の顔のしわ」でした。
母親というところがポイントです!
「母ともっと長くいたいから、年老いて欲しくない」とのこと。
もっと大切にしてそばに長くいたい、と、母親を想う気持ちが伝わってきました。
また別のベトナムの学生の答えで面白かったのは「暑さ」。
「ベトナムは暑すぎてやる気が起きなくなるので、1000人にインタビューしたら暑さを消したいと答える人が多いと思う」とのことでした。
中国の学生に多かったのは「ストレス」や「プレッシャー」でした。
競争が激しくて、大変だと書いている人が多かったです。
あとは、日本語能力試験。勉強が嫌なんだそうです。
みんな、苦労しているんだなあ、と思いました。
中には「何も消したくない」という学生もいました。
きっと何でも自分にとって意味があるものだろうから、都合が悪いものでも弱みでも受け入れたいというようなことが書いてありました。
みんな、なんて素晴らしいの?
(もちろん「宿題を消したい」なんて書いてきたけしからん人もいますけれども)
それにしても、「先生は何ですか?」と聞かれなくて本当に良かった。
私が消したいものは、目の前の山のような仕事かな?
いや、やっぱり脂肪が先だな。笑
こんな先生に習ってるのか、とがっかりしたかもしれません。

本文とは全く関係ないけれど、何となく「消したいもの」というタイトルに合っているように感じたノイシュバンシュタイン城から見たマリエン橋