ソンセンニミ チョアヨ(先生はいいです)
昨日の出来事です。
私の初級会話のクラスをとっている学生が
「この時間の授業に登録したものの、
どうしてもこの時間に受けるのは難しいため、
先生の別の時間の同じ授業を取らせていただけませんか?」
と(韓国語で)お願いしてきました。
私は、今学期、初級会話クラスを3つ教えています。
3つとも、1年生対象でおなじ教科書を使うものです。
内容も同じです。
そこで、事情をよく聞いた上で、
別の時間の同じ授業に出席することをOKしました。
「わかりました。では、次の時間から、
○曜日○時からの授業に来てくださいね。」と言うと、
彼女はとーっても嬉しそうに、
「ソンセンニミ チョアヨ(先生は いいです)!!」といいました。
韓国ではじめてこの言葉を聞いたときには、
「韓国では、目上である先生に対して”良い”とか”悪い”とか、
面と向かって評価をするの?!ちょっと失礼!」と思っていましたが、
どうもそういうことではないらしいことが分かりました。
言葉はそういう表現であっても、意味としては「ありがとうございます」
ということだそうです(まあ、確かにそんな文脈ですよね)。
そういえば、ずぅっと前に中国人の学生にも、
何かをしてあげたときに
「老師好!(先生はいいです!)」といわれたことがあります。
その時も、今回と同じように心の中で
「あなたに評価されなくても・・・」と思った記憶がありますが、
今思えば、あの時のあれも、私を上から評価しているとかいうのではなく、
単なる感謝の表れだったということですね。
特に、叱ったり不快感を表したわけじゃないけど、
もうちょっと反応してあげればよかったな~。
そういえば、英語でも、
Thank you very much! You are so nice! とか言いますかね?
日本語でも「ありがとうございます。親切な方ですね。」
ぐらいは言うかもしれませんが、
でもでも、「ご親切に、ありがとうございます(ました)。」
のほうがやっぱり自然な感じですよね。
まあ、言語が1:1でどうなっているかよりも、
やっぱり一番大切なのは心ですよね。
そのまま直訳して受け取らないほうがいい言葉も、
いろいろあるということですね!
ついつい分析する悪い癖が出てしまう私です。
そう思うと、私が話す韓国語も、いろいろと日本式に
考えてしまっているところがあるかもしれません。
日本では当たり前でも、韓国の方には失礼に映っていることあるかも。。
いろんな表現の意味やその背景を知って、
もっと韓国人っぽくしゃべれるようになりたいな。