マさんの日記

失敗ばかりする旅好きの私の雑記帳です。海外の方との交流についても書きます。

神の使い?

いやあ、もうすぐ2008年も終わるんですねー。

さて、わたくし先日生まれて初めて

台湾にいってきました。

いいところだとは聞いていましたが、

本当にいいところでした。
何が良いって全ていい!

街も綺麗(私が主にいたのは高雄)、人が優しい、料理がおいしい。
滞在中、1度もいやな思いをしませんでした。

すごいなぁ、台湾。

3泊4日だったんですが、

ついたその日から台湾ファンになりました。

皆さん、とても親切で丁寧!
人にお願いするときには、

たとえ目上の人が目下の人に何かさせるときでも

「ありがとう」を忘れない。
「何々してくれますか?ありがとう。」
「これを、こうしてくれますか?ありがとう。」

親日派が多いところだということは知っていますが、

私が日本人だと知らない人でも
普通に親切、丁寧。

台湾なら永住できる、いやむしろしたいと思いました。
こんなにあたたかい人たちに

囲まれて暮らしたら、どんなに幸せで、
自分も温かい人間になれるだろうと。

正直、韓国に戻りたくなくなってきました。
韓国が嫌いというわけではないんですが、

台湾が良すぎる!!!

このままでは、

韓国で働きたくなくなるかもしれない、
韓国にいながら、

心ここにあらずかもしれないと思っていました。

そんな私の心を知ったのか、

神様は私に1人の韓国人のおじさんを紹介しました。

一見こわもての彼は、

空港から自宅まで乗ったタクシーの運転手さん。

乗った瞬間、

自宅までの40分が長くなりそうだと感じました。

私が日本人だということがばれると、

いやなことを言われるかもしれないと思い、
行き先を告げてからは、

後部座席で静かにしていました。

(初めて韓国で生活をするようになったとき、

タクシーの運転手さんがアンチの人で、

いろいろと文句を言われた経験があるんです。

ただし、当時私は韓国語が分からなかったので幸い?でしたが。)

 

しかし、いたずら好きな神様は、

私の携帯に電話がかかるようにしました。

日本語を話さないといけません。


さらに!!!!
私たちの数台前の車が事故を起こしたようで、

まったく先に進まなくなってしまいました・・・。
そのうち、電話も終わってしまい、

1ミリも動かない車の中で沈黙が・・・・・。

すると、運転手さんが口を開きました。
「日本人ですね?学生さん?」
「いえ、日本語を教えてます。」と私。

さあ、そのあとどう出るか?と思っていたら・・・・
「教えてるってことなので、ちょっと聞いてみるけど、

これはどういう意味なのかな?」と、
そこら辺にある紙切れに、

いくつかのひらがなを書きました。
とても綺麗なひらがなでしたが、

意味は分かりませんでした。

「私の名前は韓国語でこういうんだけど、

日本語でいったらこうなるって本当?」とのこと。
なるほど!名前だったのか!

「そのお名前でしたら、こうなります」

といって私が書くと、とても喜んでいる様子。

さらに

「実は、毎日この新聞のここにある

日本語の会話の部分をノートに書き写してるんだよ。

ほら、ちょっと後ろの袋取ってくれる?

教科書とかノートもあるでしょう?」

後ろを見ると、

新聞で綺麗にカバーされた日本語の教科書と、

ノートがあります。

「しばらく事故で動きそうもないから」といって、

運転手さんは

自分がこれまでに勉強してきた日本語のノートや本を見せてくれました。
とても綺麗な日本語で、一生懸命勉強しているようでした。

「意味が分からなくても、とにかく毎日書き写しているんだ。
会話はできないんだけど、こうやってするのが日課なんだ。」


3人の子供がいて、

一番上が30といっていたので、60近いのではないでしょうか。
なんだかとても胸が熱くなりました。

事故という非常事態も手伝って、

タクシーを降りるころにはとても親しくなり、
携帯電話の番号も交換するまでになっていました。

「時間があるとき、時々電話していいですか?

少しだけでも日本語でお話ししましょう!」というと

「先生がそんなことしてくれるの?そりゃあ、ありがたいな!
今はまだぜんぜん会話できないけど、

がんばるよ!」とうれしそうに言ってくださいました。

後日、約束どおり電話をしてみると、とても喜んでくれました。
「今日、日本語を勉強しましたか?」という私の質問が分からず

合計5分間ぐらいの通話時間のうち、

4分ぐらいはずっと「今日、日本語、勉強、しましたか」ばかり
繰り返していましたが、とても楽しい時間でした。

神様・・・ありがとう!
しばらく韓国で頑張れそう!