マさんの日記

失敗ばかりする旅好きの私の雑記帳です。海外の方との交流についても書きます。

Kくん、車を買う

以前、「松阪牛と菊の花」で書いた、小銭を捨てるリッチな学生、トルコのEさん。


そのEさんと一緒に住んでいる韓国のKさん。彼もまた、潤っています。


どんだけ潤っているかというと、毎日のようにタクシーに乗って通学したり、

いつも買い物をするのが、高級精肉店だったり。

あと、何もない日に、「急にマ先生の顔が浮かんだから」という理由で、

ゴディバのチョコレートをプレゼントしてくれたり、

お腹がすいたからちょっと食べようと連れていかれるのが、高級料亭だったり・・・・。




そんなKさん、車が必要だといい始めました。

タクシー代が高いからかなと思ったら、そうではなく、タクシーがつかまらないことがあるからなんだとか。

学生の分際で(笑)、BMWを買おうと思っているというKさんに


「韓国と日本は反対車線だし、初めて買う車だから、きっとぶつけるから!」と言い聞かせ、

なんとか国産の中古車を選ばせることに成功した私。


一緒に中古車を探してあげる約束をしたものの、急に忙しくなったため、

「中古車を売ってるサイトを送るから、日本人の友達に手伝ってもらって、見当つけてて」といいました。

すると、Kくんは、日本人の車を持った友達に相談したそうなのですが、

その相談した日本人というのが学生だったらしく、一緒に軽自動車を選んできました。



金銭面では問題ないのだから、安全面を考えても普通車にしたほうがいいと思うのですが、

軽がいかにいいのかを教え込まれた様子で、

Kさんは、得意げに私にレクチャーを始めました。笑

車検を考えても、燃費を考えても軽はすばらしく、普通車と比べるといろいろな差が出てくるとのこと。


しかし・・・・このKさん、身長180センチぐらいあります。

実際、一緒に車を見に行っても、軽だとやはりちょっと狭い感じ。


ということで、結局、普通車を選びました。



次は、支払い。

潤っているのだから、当然現金一括払いで買うと思っていたのですが、

なーぜーか、ローンを組みたがる!!



ええええー。なんでローンを組むの?お金あるじゃない!

(私は、めんどくさいのが何より嫌い!)


さらに、彼ら、日本にきて1年未満だし、身分は学生だし、日本語しゃべれないしで、信用ゼロ!

お店の人も、ローンは難しいかもしれないと何度も言います。


ローンを組むと、支払いのプランを立てるのもめんどくさい(通訳は私)し、

純粋に、書類を書く手間がかかる(書くのは私)。

もしかすると、保証人も必要かもしれない。(もちろん、私)



どんなに面倒だよといっても、聞く耳を持たないKくん。

分かったから、なんでそこまでしてローン組みたいの?と聞いてみたところ


「ローンを組むのに必要な手続きを踏んでみたかった。ほかの日本人がするようにしてみたかった」とのこと。


んもーーーー。手続きを踏んでみたいって、、、手続きするのは、わ・た・し!!!


結局、私が折れるしかないと悟り、仕方なく書類を書き始め、お店の人もいろいろと調べ始めてはじめて

なんだか時間がかかるようだとわかったKくん、私が書類を半分以上書いたところで


「迷惑をかけるなら、一括でもいい」と言ってくれました。おそいよ~~~~!笑


結局、ディーラーの方も、審査受けるだけ受けてみよう、ダメならどうしようもないんだから、と、

審査だけうけてみたのですが、これが結局合格。



ま、今住んでいる家の家賃も高いし、自己申告とはいえ、年収がかな~り高いので・・・・。


ディーラーさん、年収を聞いて、あからさまに驚いていました!

日本語もろくにできず、見るからに学生のKさんが、

おそらく自分よりもずっと稼ぎがいいなんて、想像してなかったのでしょう。



あまり言いたくないですが、ディーラーさん、Kさんの年収を聞いてから、態度が明らかに変わりました・・・。

ま、そんなもんですかね。




そんなわけで、Kくんは、晴れてローンを組むことに成功したのでした。おめでとう、Kくん。



ちなみに、ローンの回数は、6回。半年で返し終わるそうです。笑

苦労して書類作ったんだから、せめて1年ぐらい組めばいいのに。いや、いいんですけど。笑



車が届いたら、マ先生もいつでも電話一本で送り迎えするからねと、嬉しそうに話すKくん。

送り迎えはいいから、とりあえずローン会社の人からかかってくる電話に受け答えできるように日本語がんばろうね。



先生、高級なチョコレートをもらわなくても、高級料亭に連れて行ってもらわなくても、全然かまわないの。

もうちょっとだけ、もうちょっとだけ、日本語を頑張ってくれたらうれしいのよ・・・・。


がんばれ、Kくん!