先日帰ってきたばかりのドイツ旅行。
基本的に一人旅だったこともあり、道中でいろんな素敵な出会いがありました。
その中で、本日はひとつ、和んだお話を・・・・。
日本から中東某国へ向かう飛行機の、私の隣は日本人男性。
サウジアラビアなどで月に1度ぐらいお仕事をされているサラリーマンでした。
旅慣れている風で、おそらく世界のいろんな国にいらしたことがある感じ。
私がドイツのハイデルベルクに行くというと、
こんなところがありますね、あんなところがきれいですねとおっしゃっていました。
距離感も素晴らしく、なれなれしすぎなく、それでいて、フレンドリーな、よい方だったと思います。
私の前は、大学生ぐらいの女の子2人。友達同士のようで、仲良く話しています。
イギリスに行くとか聞こえてきたかな?
それから・・・・後ろは老夫婦・・・と呼ぶにはまだ若い、おそらく50代・・・あるいは60代ぐらいのご夫婦。
ご主人の声はあまり聞こえてきませんでしたが、奥様の声は時々聞こえてくる感じ。
まあ、そんな風に、日本人に囲まれて座っていた私ですが、
夜寝ている間に、前のポケットにひっかけておいたメガネが、どこかに落ちてしまった様子。
朝起きるとありません。あちゃー。
メガネってなくすと厄介なんですよね。なぜなら、目が見えないから、探せない!
となりのおじさんが心配してくださいます。
そして、さらに、これまでの豊富な経験からアドバイス。
「いったん飛行機を降りてしまったら、戻らせてもらえないから、降りる前に探してくださいね。」
ふむふむ、なるほど。
鞄の中にもしかしたらあるかもなんて思わずに、徹底的に調べてから降りよということですね。
私ががさごそしているので、私の前の席の大学生も気づいてくれました。
マ: 「すみません、そちらにメガネ落ちてないですか・・・・」
女子: 「ありませんねえ」
マ: 「そうですか、ありがとうございます。涙」
えーん、座席の前のポケットにかけておいたメガネを落とし、
自分の足で蹴っ飛ばして前にやってしまった・・・・と思ったのですが、違う様子。
おそらくありえないと思いつつも、後ろの方にも聞く必要があるかなと思っていると、
うしろのおばさまの方から声をかけてきてくださいました。
女性: 「何を落としたの?」
マ: 「メガネです。そちら、落ちてないでしょうか?」
女性: 「うーん、ないねえ。メガネないと困るでしょう。」
マ: 「そうですね。うーん。。。」
女性: 「可哀想にねえ」
サラリーマン: 「メガネがないと探すのも大変だしね。」
マ: 「そうですね。なんでかな~」 がさごそ。
女性: 「ないの?見つからないの?」
マ: 「はい・・・・」
すると、うしろからおばさま
女性: 「私の老眼鏡、あげようか?私は日本に帰ってまた買えばいいからね!」
え?見ず知らずの人のメガネをいただく?しかも老眼鏡?!!
するとすかさず、サラリーマンさん
サラリーマン: 「いや、メガネの種類が!」
と突っ込んでくれました。
さすがに、メガネなら何でもいいってわけじゃないですからね・・・・。(笑)
おもしろすぎる!
自分のメガネがなくて困っているのに、
なんだかお笑いを見ているような気持になりました。ははははは。
おばさま、「そうよねえ」と言いながらも
「可哀想にねえ、私は帰ってから買えばいいけどねえ・・・なかったらねえ・・・・」と心配してくださってます。
うん、私も、帰ってから買えばいいんですけどね?ドイツで買ってもいいしね?笑
まあ、幸い、メガネは私の座席の下で無事見つかり、ドイツ旅行を楽しんでまいりましたけれども、
とても和んだひと時でした。
飛行機って、ちょっとしたドラマがありますね。
素敵な出会いだったなと思います!
お世話になった皆さん、ありがとうございました。