ポルトガルのAさん
この夏、ドイツ旅行で、ある一人の男性と出会いました。
なーんて書くと、運命の出会いのように聞こえますが、そうではありません。笑
おそらく、既婚者の方です。
でも、とってもとっても素敵な方で、お友達になれてうれしいので、ここに記録しておきたいと思います。
お名前は、Aさん。年齢不詳。おそらく、、、、私よりは上かなあ??
出会いは、ハイデルベルクの中央駅前にあるバス停。
ハイデルベルク城に行きたかったのですが、どのバスに乗ればいいか分からず、私は困っていました。
すると、同じバス停で、同じように困っている風の観光客がいます。
そう、それがAさんでした。
Aさんは、奥様??あるいは恋人??と思われる女性と二人で、
一生懸命フランス語で道を聞いています。
フランス語が一切できない私には、Aさんが、この道聞きによって、結局分かったのか、
あるいは、分からなかったのかすらわかりませんでしたが(笑)、
なんとなく、この人たちと一緒に行けば楽しいのではないかと・・・・直感的に思ってしまいました。
それで、私はフランス語が全然できないにもかかわらず、声をかけてみました。
「ハイデルベルク城」というドイツ語は、さすがに固有名詞なので、他の言葉が分からなくても無事に通じ、
身振り手振りで、私も一緒に行きたいことを伝えました。。。
本当に、身振り手振りです!!!
すると、通じたようで、一緒に行こう!と言ってくれました。(と思う)
(今思えば、彼らは、私が道を知っているから案内してくれると思ったかもしれない
一緒にバスに乗り、目的地を目指します。が・・・・どうも彼らは降りる駅が分かってない様子!
おおお、いかんいかん。私も分かってないし!(笑)
と、ふと見渡すと、そこに韓国人観光客がいるではないですか!
このバスに乗るってことはきっとハイデルベルク城だわ!と思い、Aさんにこれまた身振り手振りで
「この人たちに聞いてみるから!」と告げ、韓国語で話しかけました。
すると、韓国の方はとても親切にしてくださり、
どこで降りればいい、どうすればいい、とかなり具体的に教えてくださいました。
あー、韓国語が出来てよかった~。ほっ。
やっとのことで、ハイデルベルク城までの道のりが分かった私達。
バスを降りたところで、まずは一安心。ふ~~~~~。
韓国の方の助けを得てきた私を認めてくれたようで、笑顔で改めて話しかけてくれました。
何度か、意味の分からないやり取りがあった後、
そして、君は?という顔をしたので、「ジャポン」と言ってみました。
(今調べてみたら、ジャパオンみたいな発音でした。おお、おしい!)
「おお、日本人か~」 ← 勝手な想像。
さて、この先が続きません。Aさん、私たちの共通言語を探そうとしてくれます。
アマデウ: 「ポルトガル語できる?」
マ: 「いいえ」
アマデウ: 「スペイン語は?」
マ: 「いいえ」
アマデウ: 「じゃ、フランス語?」
マ: 「いいえ」
アマデウ: 「イタリア語?」
マ: 「いいえ」
ご、ごめんなさい・・・・。ラテン系の言語、ひとつもできないんです!!!
これほど、ラテン系言語を勉強しなかったことを後悔したことはありません。
これからは、少しだけでもいいから、勉強しようと心に誓った瞬間でした。
そして、私からも質問。
マ: 「ドイツ語は?」
A: 「いいえ」
マ: 「英語?」
A: 「いいえ」
がーん・・・・・。
私たちの共通言語はないのでした!!!!ははははは。
Aさんもびっくりしたでしょうね?
共通言語もない人が一緒にお城を見に行きたいって言うなんて!!!
まあ、そんな感じで、共通言語がないまま、Aさんとエレナさんと私の珍道中は始まりました。
ケーブルカーに乗るときも、人が多くて私は遅れてしまったのですが、
ちゃんと私が来るのを待ってくれるAさんとエレナさん。やさしい~~~。涙
一緒のケーブルカーに乗ってくれました。
降りてからももたついていると、やっぱりちょっと先で振り返って待っててくれる二人。
お城についてからも、ずっと一緒にいてくれました。
二人がどういう関係かはわかりませんでしたが、一緒に旅をしているので、二人の写真がほしいかと思い、
「とりましょうか?」と申し出てみました。すると、喜んでくれました。
ああ、よかった!お邪魔するだけじゃなくて、役にもたてた!!!
ところどころ、Aさんは一人の写真もほしかったようで、私にカメラを渡します。
私よりもエレナさんが撮るべきなのじゃないかと思い、エレナさんに渡そうとしましたが、
Jさんを指さして、「あの人、下手だから!」という、渋い顔??をするAさん。笑
言葉がなくても、通じるんですね。
Jさんも、「何よその顔!」と言わんばかりの表情で、笑いながらAさんを睨み付け、
「だからあなたが撮って」という感じで私にカメラを渡してきました。
そういうわけで、私はAさんのカメラマンになりました。(笑)
その後も、きれいなスポットを見つけては、私にも見えるように連れて行ってくれたりして、
とても素敵な時間を過ごしました。
Aさん、Jさんにしてあげることは、全部私にもしてくれるんです。ほんと、やさしい・・・・。
言葉が通じない私が理解した数少ない情報は、
Aさんは今ドイツのマンハイムに住んでいて、エンジニアであること。
Jさんのお仕事はウェイトレスであること。そして、ポルトガルから遊びに来ていること、
Jさんの親せきはブラジル人で、ブラジルと日本はいい関係であること。
その日のうちに、二人はマンハイムまで帰らないといけないこと。
です。間違っているかもしれませんけど・・・(笑)
お城を一緒に見た後、一緒にまた中央駅まで戻ってきました。
そこで、ヨーロッパ人らしく抱き合い(笑)、お別れしてきました。
そうそう、帰りのバスの中では、Faceboo〇のアドレスも交換し、今ではアマデウさんとお友達になりました。
今のところ、私からはドイツ語で、向こうからは・・・・何語だろう???分からない言語で(笑)
あいさつのやり取りをしていますが、
もっと仲良くなりたいので、ラテン系の言語を一つ、勉強してみようと思うようになりました。
次にあったら、もっといろんなお話しがしたいです。
Aさん、Jさん、いつかまた、どこかで会いましょうね!!!!