マさんの日記

失敗ばかりする旅好きの私の雑記帳です。海外の方との交流についても書きます。

Oさんの試練

私に、馬頭琴のB先生を紹介してくれた、内モンゴルのOさん(モンゴル族)。


とても、心の優しいいい子です。

そんなOさんが紹介してくれた人だから、B先生ともすぐに友達になれたかなと思います。

B先生もそういっていました。Oさんが紹介してくれた人だから、安心しているって。


B先生も、私も、Oさんのことが大好きです。



さて、そんなOさんに・・・・・今年の春、彼女ができました。

きっかけは、優しいOさんが、困っている彼女を助けてあげたこと。彼女のほうから好きになったみたい。

そうだよね~。Oさん、とても親切だし、イケメンだもんね。


そんなOさん、実は去年、とても大きな交通事故にあって、集中治療室に入ったりもしました。

今でも顔の傷が治ってなくて、未だにときどきめまいもするほどの、大きな事故。

とてもつらい毎日を送っていたので、彼女が出来たというニュースは、


Oさんにとっても、私にとっても、暗闇を照らしてくれる希望の光のようなものでした。

これまで一人でうちに寂しく帰っていたのが、彼女が出来てからは違うと。

人生が大きく変わったということでした。ああ、、、本当によかった!




本当に、本当に、私は嬉しいのですが、B先生を含む周りの反応はちょっとちがいます。

というのも、彼女、実は漢民族なのです。


先日「月餅とモンゴル人」で書きましたが、歴史的な経緯から、

漢民族だけはダメというモンゴル人は、未だに結構いるみたいです。



Oさんのお母さんも、先日電話をかけてきて、長い間Oさんを説得したそうです。

でもOさんは一生懸命説明して、お母さんに分かってもらおうとがんばったみたい。


周りの友達も同じです。

幸せなOさんに「早く別れたほうがいい」なんていうんだとか。

こんな悲しいことがあるでしょうか。


民族が違うという理由だけで周りから祝福されない二人・・・・・。



B先生の反応も同じでした。

 「付き合うだけならいい。でも、結婚することになったら、もう僕は彼のうちには行かない。」



え・・・・。

Oさんのお父さんとB先生は仲良しで、実家も近くにあります。

これまでの長いお付き合いが、Oさんが漢民族の女の子と結婚したというだけで終わってしまうの???

B先生と知り合ってまだ2ヶ月足らずの、

しかも、ただの友達でしかない外国人の私が何を言っても意味がないのは分かっていますが、


何を言っても、案の定聞いてくれません。

先生の気持ちは前から気づいていましたが、そこまでですか・・・・涙涙涙


ちなみに「もし私が漢族と結婚したら、私と連絡しませんか?」と聞いてみたところ、それは違うんだそう。

なぜなら、私はモンゴル人じゃないから。モンゴル人として、漢民族と結婚するのが許せないんだそうです。




Oさんは、周りの人から、けっこう言われます、と寂しそうに笑いながら話していました。


私もよく知っている、2012年夏に実家にお邪魔した、スモモ君。


とても優しい子ですが、彼も「早く別れろ」といっているんだとか。ショック・・・・。



Oさんの試練は、これからも続きます。

最後にどういう決断を下すかは、私には分からないけれど、Oさんの幸せを願う私です。