ドイツに来てほぼ3ヶ月。
前々から分かっていたことですが、最近特に、
「言葉って1:1じゃないなあ」と思います。
中学一年の英語で、リンゴはアップル、パンはブレッドと習いますが、
どう考えても、日本のパンとドイツのパンは同じとは言いがたい。
ちなみに、ドイツ語でパンのことはブロートといいますが、
こないだ、ドイツ語クラスで、朝ごはん何食べたかと聞かれて、ブロートひとつというと、間違いだと言われました。
ドイツ語でブロートというのは、とっても大きいパンのことを指すので、私が食べた小さなパンのことはブレートヒェンといわないといけないのです。
それだけの理由で、日本語とドイツ語が1:1ではない、といいたいのではありません。
たとえば、日本人に「パンを表す擬態語は?」ときくと、「ふわふわ」という人が多いんじゃないかと思います。
でも、ドイツで生まれ育ったドイツ人に聞いて「ふわふわ」という人はおそらくいないでしょうね。
今日買ったブレートヒェン。
手でも簡単にちぎれないほど固い!
さらに、いろは黒っぽい。
あえて擬態語で呼ぶなら「ごつごつ」かしら?(笑)
健康には、日本のよりこっちのほうがずっと良さそうです。甘くないし。
また、川も、日本とは大違い。
小学校だか、中学校だかで、日本の川は、短くて流れが急だと習いました。
でも、今思えば、他国についてあまり知らないのに、先生たちは、よくそう教えたなあと、思います。(笑)
確かに、当時も、ヨーロッパなんかでは、川はすごく長くて、いくつもの国を流れて海に至るとか、いろいろ聞きはしましたが、
だからといって、ふーん、だから?って感じでした。
そもそも、そんなことを習う意味もわからなかったです。(今もわかってないかも)
でも、こうして実際にドイツに来て、川の近くに住んでみると、ドイツの川というのは、日本とは本当に違うものだと感じます。
うちの近くの川。
毎日船が行き交っていて、色んなものを運んでいます。
また、川沿いには芝生があって、若者たちはビーチバレーをしています。
ビキニで日光浴もしています。
日本で、川岸でビキニ姿になっている人がいたら、かなり目立つんじゃないでしょうか?(私の知っている川は少なくともそう)
日本では、海のそばですることを、こっちでは川のそばでしているようです。
日本人にとっての川と、ドイツ人にとっての川は、(地域の差はあるかも知れませんが)きっと別物だろうなと思ったわけです。
これは、日本に帰ってからの日本語教師生活に、きっと役立つと思います!
言葉は1:1じゃないなんて、常識だし、頭ではよく分かってましたが、
こうして身をもっていろいろ体験できて、幸せだなあと思います。
感謝感謝。