先日、バスの中でメキシコの男の子Aさんと親しくなったと書きました。
日本のアニメが大好きな日本ファンで、
日本語も習ったことがあり、すこしできます。
また、彼は韓国に半年留学していましたが、その間に2週間ほど日本へ来たことがあるそうです。
その彼と先日話す機会があって、いろいろ聞いたのですが、
ちょっと印象に残ったので、メモがわりに記しておきます。
彼いわく、ドイツ留学は韓国留学時代と比べられないほどさみしいとのこと。
韓国に半年いたときは、すぐに友達もできて生活を楽しむことができたのに、
ドイツでは、幸せだと感じたことがあまりないとのこと。
自分は、拒絶されているように感じる、と悲しそうに話してくれました。
メキシコにいるときは、周りがうるさくて、一人にしてほしいとおもっていたそうで、最初、ドイツに来たばかりのときは一人になれて嬉しかったそうです。
でも、それから段々寂しくなったとのこと。
実は、「交換留学のときは楽しかったのに」という言葉は、多くの学生から聞きます。
彼の場合、交換留学が韓国で、正規留学がドイツなので、「交換か、正規か」の違いではなく「韓国かドイツか」だけで考えているふしがあるのですが、
わたしは、「交換か正規か」の違いもとても大きいと思っています。
(もちろん、韓国では、英語のできる外国人はウェルカムな場合が多く、一方ドイツでそれは当たり前なので、きっと韓国のほうがいい思いをしたんだろうとは思いますが)
日本の大学でも、学部時代に交換留学で一年来ておいて、帰国してまた正規留学生として大学院に入ったりする学生が少なくないのですが、
みな、一様に、「あのときとは違う」といいます。
あのときとは、楽しかったのに、と。
そうなんですよね。
交換留学って、多くの場合が、自国の大学で単位を取っていたりするので、(中には日本でぎゅうぎゅうに詰めているひともいますが)
日本では、割と自由に勉強したり遊んだりできます。
また、いろいろなプログラムもあるし、パーティーなども多いので、そこで楽しめるのです。
しかし、大学院生として正規に入ってきたとたん、状況は変わります。
まずは、留学生が特別でないこと。
お客様ではないので、なんでも自分でしなければなりません。
日本人と同じように(彼の場合はドイツ人と同じように)課題をしたりいろいろやらないといけず、そもそも、楽しむために入った大学院ではないので、とにかく勉強しなければならないのです。
大学院を出たからと、将来が保障されているわけでもなく、いろいろな悩みもあろうと思います。
悩める若者は、彼以外にもたくさんいるんだろうなー。
私にできることがあれば、話し相手になるよ、と言ってみたものの、それ以上私にできることもあるわけもなく、、、。
友情に年齢は関係ないかも知れませんが、やっぱり年もすごく離れているからか、どうしても、友達というよりは、自分の教え子のように見てしまいます。(職業病)
彼が欲しいのは、先生ではなくて友達なんだろうと思いますが。。。
とても思慮深く、知識も豊富なAさん。
彼の魅力が発揮できる場がドイツにあればいいのにな。
Aさん、寂しさに負けないで頑張れ!