日本語クラスでの出来事:「何が聞こえますか?」
日本語教師のわたし。
今日は、授業で学生の言葉に思わず笑ってしまったのでメモします。
今日、初級の授業で「聞こえる」と「聞ける」の違いについて話していました。
我々日本人は、気にせず使い分けているのですが、学生たちには「お勉強」。
「聞こえる」というのは、例えば「外から音楽が聞こえる」とか言いますね。
一方「聞ける」は、「この機械は、音楽も聞ける(聞くことができる)」とか言うときに使うでしょうか。
つまり、「聞こえる」のほうは、自分で努力しなくても自然と耳に入ってくるときに使うんですよね、みたいな話をして、
ちょっと練習をしました。
マ:「いま、何が聞こえますか?」
学生1: 先生の声が聞こえます。
学生2: エアコンの音が聞こえます。
学生3: 風の音が聞こえます。
などなど。
マ: 「じゃ、スーパーに行ったら、何が聞こえますか?」
と聞いたところ、いっせいに皆が
「♪ドッドッドッ、ドーンキー」
と、某ディスカウントストアの歌を歌い始めたのです。
ここは田舎で、あまり近くにスーパーがなく、学生たちは一番近くにあるドン○ホーテで、だいたいのものを買います。
あまりに皆がきれいに揃ったので、皆笑いました。
そのあと、
「UFOキャッチャーの音楽が聞こえます」とか
「いらっしゃいませーという声が聞こえます」とか
いろいろ出てきました。
みんなが、日本の生活を楽しんでくれたらいいなあと、改めて思いました。