マさんの日記

失敗ばかりする旅好きの私の雑記帳です。海外の方との交流についても書きます。

アジア(?)な私

 

私と一緒にエジプトのTさんから

アラビア語を習うことにした、ギニアのCさん。

彼は、イスラム教徒として

アラビア語をぜひ習いたいとのことで、

大変やる気があります。

そんな彼が、先日の授業のあと、私に言ってきました。

「Tさんは、先生じゃないし、教えるプロじゃないから、

その道のプロであるマさんが

彼に教えるプランを作ってあげたらどう?

そのほうが、効率よく習えると思う」


前回教えてくれた「わたし、あなた、彼」などで、

私は十分楽しめたし、何より学生たちの気持ちも

理解できたから良かったんですけど、

ゴールがしっかりあるCさんにとっては

物足りなかったのかも知れません。


でも、忙しい時間を使って準備して

教えてくれるTさんに、

こちらから教え方をアドバイスするなんて!!

「教えてもらえるだけでありがたいから、

そんなこと言えないわー。

私も、学生に言われても怒らないけど、

でも、自分から先生に物申すなんて、できない!」

と私がいうと、


「アジアだねー」と言われました。

「アフリカだったら、

こう言うときにはオープンに言えるよ。」

とのこと。


Cさん曰く、Tさんはとてもオープンな人なので、

私たちが教え方やプランを彼に勧めても

怒ったりしないで受け入れてくれるはずだというのです。

まあ、私も優しいTさんが怒るとは思いませんが、

なんとなく彼のプライドを傷つけてしまうんじゃないかと思ったり。

というか、もう、

教えていただくだけで感謝しようよ、という気持ちでした。


しかし、何度私が説明しても引き下がらないCさん。(笑)


結局、いろいろ考えて

「もし、既に教えるプランや本のようなものがあるなら、

予習したいので教えてくれますか?

もし、ないなら、準備大変だと思うので、

何か教科書のようなものを探してみましょうか?

忙しい中、準備してもらうのが申し訳ないので。」

とメッセージすることにしました。


結果、Cさんの予想通り、とてもオープンなTさんは

「特に教科書などはないけど、

もし使いたいものがあれば、遠慮なく言ってください!

僕も教えるプロじゃないし。」と言ってくれました。


そして、私がネットで見つけたアラビア語の教科書が、

とてもいいと言ってくれたので、

これからはそれを使うことにしました。


結果、いい方向に向かいそうなので、本当に良かったですが、

教えてくれるTさんに意見するのにだいぶ抵抗があった私。


日本語教師として、

いろんな国からの学生に接してきて、

とりあえず学生から何か言われることには慣れていたのですが、

自分が言うほうになるのには慣れていないことが分かり、また新たな発見でした。

 

 

 

shiroutotabi.hateblo.jp