初級でほとんど話せない学生の1人に、
フランスからきたCさんがいます。
この春に日本に来たばかりの学生です。
彼女は、日本語がほぼ話せず、
何か言いたいことがあるときは英語で話しかけてきます。
そんな彼女とは、クラスで週に二度会うだけですが、
先日彼女と仲良くしているブルガリアのMさんと私が話していたときのこと。
(Mさんは、私が窓口教員のため、よく話しています。
彼女は日本語がある程度話せます。)
「Cさんは、環境のことを考えています。」
とMさんが教えてくれました。
私の知らないCさんの顔です。
なんとCさんはMさんを誘って毎週1時間、近くのごみ拾いをしていると言うのです!
「一時間でも、結構なごみが集まるんですよ」と、教えてくれました。
日本に一年間留学しにきて、その間にできることはたくさんあると思うのですが、
友達と毎週ごみ拾いをしている学生がいたなんて!!
これまで、Cさんといえば、
「なかなか日本語が話せない」ということ、
そして授業の中で言っていた「富士山に登ったことがある」
ということぐらいしか知りませんでした。
Mさんのお陰で、Cさんがそんな素晴らしいことをしていることを知りました。
そして、Cさんと共にごみ拾いをしているMさんも素晴らしい!!
私はたまたま彼女たちに「日本語を教える」という仕事をしていますが、
実際には、人として大切なことを学生から学んでいると思いました。
日々、学生から学ぶことが多いです。