ある日本語クラスの風景:「おいしい」の過去形は?
今日の日本語クラスでの出来事。
期末試験もそろそろ近づいてきたということで、ずっと前にやった形容詞の復習をしていました。
形容詞の過去やら否定やらです。
「おいしい」「たのしい」「たかい」のような
形容詞は、「い」を消して、「かった」をつければ
「おいしかった」、「たのしかった」、「たかかった」のように過去形になり、
「い」を消して「くない」をつければ「おいしくない」、
「たのしくない」、「たかくない」のように否定形が出来ます。
というのを何週間も前にやったんですが、今日復習してみて愕然!!!
よくある間違いが「おいしいでした」ってやつ。
これは、形容動詞(日本語教育では「な形容詞」と呼んでいます)の活用と
間違えたパターンです。
たとえば「ゆうめい(だ)」「ひま(だ)」「げんき(だ)」の過去形は
「ゆうめいでした(だった)」「ひまでした(だった)」「げんきでした(だった)」なので、それと間違えて
「おいしいでした」と言う人がいるんです。たまに。
でも今日は、それ以上のすごいのが出ました。
それは中国のTさんの答え: 「おいしいました」
おいしいましたって・・・。
意味はよーく分かるんだけどねえ。笑
その後も、「おいしくなかった」という、
「否定+過去」の形を作ろうとしたときのこと。
本当は
「おいしい」をまず否定形にして 「おいしくない」。
その後、その「ない」を過去形にして「なかった」で、
「おいしくなかった」にしないといけないのですが、
マレーシアのWさんの答え: 「おいしかったくない」
みんなでゲラゲラ笑いながら、一緒に復習しました。