昨日と今日、期末試験の合間を縫って、別学科で集中講義を担当しています。。
講義担当の依頼の電話がきたときに、
「韓国人が間違えやすい日本語についての解説とか、韓国と日本の文化について、
先生がお感じになったことなどを日本語で講義していただければ結構です」
といわれました。
韓国人日本語学習者が間違えやすい日本語なら、
この2年間でかなりデータは集まっているし、
韓国と日本の文化の違いについても、
日々感じているから、話すことはいくらでもあると思っています。
気になる学生の日本語のレベルも、
既に働いていらっしゃる方ばかりで、
日本語での講義はまったく問題ない人ばかりだと言います。
聞くところによると、どうも、この大学の学生さんではないらしいのです。
だいたい20代から50代ぐらいまでいます、とのこと。
20代のひとは、まだ経験も少ないだろうし、
日本語学習歴もそれほど長くないかな?とか、
50代の人たちというのは、これまでどうやって勉強してきたのかな?
日本語は下手でも、働き始めて長いからいろんな質問が出るかもしれないな、
とかいろんなことを想像して教室に入ってみると、びっくり。
どうみても50代には見えない人たちが、たくさん。
あれええええ???
何かが、ちがう。私のイメージと、何かがちがう!
たった2日間の講義だし、
時間も限られているので自己紹介はやめようと思っていたのですが、
どうしても気になってひとり10秒で自己紹介をお願いしたら、
「わたしゃあね、昭和3年に日本で生まれました。終戦直前まで日本におりました!」
しょ、昭和3年?!昭和一桁生まれ??????
おじいさまたちの話す日本語は・・・・外国語ではありませんでした。
特に発音。
どうしよう。
「韓国人日本語学習者にとって難しい発音」なんかも、準備してきたのに、
全然必要ありません。
それでも、比較的若い女性(といっても私より10歳ぐらい上)もいたので、
予定通り発音練習もしました。
そしたら、おじいさまたちも意外とノリノリで参加してくださいました。
クイズ形式でいろいろな問題を出したりしても、
本気なのか冗談なのか、面白い答えが次々出てきます。
みんながワイワイ答えを言って、みんなで笑って、
皆さん、日本語で話すことがとても楽しいようでした。
そして、自分が知っていることを、
知らない人に教えてあげるのがとても嬉しそうでした。
また、日本についての新しい情報を得るのが嬉しいようでした。
ここでの仕事も残り2ヶ月となりましたが、
最後にこんな素敵な方たちに出会える機会があるなんて!
ここでお仕事できてよかったな~と思った1日でした。