10年くらい前、入試の為にドイツ語の問題集を解いていたときのこと。
とある独文和訳の問題にあたりました。
その内容が今でも忘れられません。
内容を3行でご紹介しますと、以下のような感じです。
音楽とは天の言葉で、私たちの心の言語である。
人間の心の奥底には詩でも哲学でも到達できない所があるが音楽なら到達できる。
だから音楽はすごいのだ。
私はそんなにたくさん音楽を聴くほうではないと思いますが
ある曲を聞くとその曲をよく聴いていたころの日常、出来事、風景、いろんなもの・ことがドラマや映画のように頭の中で再現されます。
そして、そのときの自分の感情まで思い出されます。
あのとき、あぁだった。こんな気持ちだった。てなぐあいに。
そんな力を持つ音楽は、すごいなあと思います。
私は日本語教師で、正確で正しい表現を教えることが期待されています(多分)。
でも、言葉ではうまく表現できなかったり、効率的でなかったりするものが
他のもの、例えば音楽ならすんなりいくこともある。
日本語教師として、そういうものも大切にできたらいいなあ、と、なんとなく感じる今日この頃です。