福岡から、母が来ました。
もうすぐ完全帰国する娘の荷物を少しでも持って帰ってあげたくて、なんていってましたが、
ま、単に遊びに来たかったのだろうと思います。笑
1日の半分くらいは、荷物の整理と家の掃除。
残りの半分は、食事や買い物などのための外出。
外出とはいっても、人通りの多い観光地みたいなところではなく、(一応、前回行ったので。)
とってもローカルな市場をみたり、スーパーに行ったり。
食事も、ガイドブックには載ってない、近所の食堂で。(といっても、けっこうおいしいです!)
というわけで、観光客というよりは、地域住民のような2泊3日を過ごすことになった母に、
私はお願いをしていました。
「ここは観光地じゃないから、日本人が珍しいの。
日本人って分かったらめんどくさいから、あまり日本語話さないでいてくれる?」
日本人だと分かったらぼったくられるとか、文句を言われるとか、そういうことはほぼないのですが、
日本語を話してるだけでジロジロ見られたりあれこれ聞かれたりするのがちょっとめんどくさいので
そうお願いしていました。
「うん、わかった。」と母。
確かに、母は頑張りました。あまり、外では日本語を話しませんでした。
しかし・・・無駄でした。
何も話さないけれど、明らかに母は挙動不審でした。
近くの市場に行っても、韓国人なら知らない人はいない、というようなモノを見て、
目をまん丸にし、興味深そうに見入っています。
お店の人も「その年で、これを知らないワケないはずだけど・・・」という不思議な顔で
「それは○○ですよ」と教えてくれます。
お店の人が話していることが知りたい母は、私の顔を見ます。
お店の人の話を母に伝える私。
説明を聞いて、「あぁ~」とか「へぇー」とかいう母。(←とっても日本風)
お店の人の不思議な顔と視線。
お店の人の視線に耐えられず、とうとう
「あ、外国人なので、分からなかったんです」と説明する私。
「あ~。」と納得するお店の人。
そして、いつものやり取りが始まるのです・・・。
「どこから?」
「日本です」
「何しに来たの?旅行?」
「いえ、ここに住んでます」
「へー。学生?」
「いえ、仕事してます」
「どこで?いつきたの?結婚は?年は?・・・・・・・」
この3日の間にも、同じような会話が幾度となく繰り広げられ・・・
時と場合に応じて、あるときは旅行者、あるときは学生、あるときは社会人と答えました。
「カムサハムニダ~」といって、いかにも日本人という発音でその場を立ち去る母。
韓国人になりきっていたつもりかもしれませんが・・・。
日本人丸出しでしたよ、お母さん。