マさんの日記

失敗ばかりする旅好きの私の雑記帳です。海外の方との交流についても書きます。

いろいろできるモンゴル人

昨日、中国内モンゴル自治区出身のQちゃんと

ボーズ(小龍包みたいなもの)を作ったと書きました。 

shiroutotabi.hateblo.jp

 

その後、二人で散歩をしながら、

いろんな話をしました。

私は、彼女から聞く内モンゴルの話が大好きです。

 

また、草原の話をたくさん教えてもらいました。

内モンゴルの草原で起こる話は、

いつ聞いても本当に興味深いものが多いのです。

 

さて、以下の話は、以前Qちゃんから聞いたことのあるお話です。

Qちゃんのお母さまは、草原で働くお医者さまです。

車で草原を走りながら、

患者さんのところを回っていくそうです。

大変なお仕事ですよね。

なんとなんと、日本の面積の3倍もある内モンゴル自治区

患者さんのところから次の患者さんのところまでももちろん遠いですし、

いつまでも同じ患者さんのところにいる訳にはいきません。

 

そこで、ある程度患者さんの病状が落ち着いてきたら、

数日分の薬などを渡して、

次の患者さんのところに行くことになるそうなんですが、

時には点滴が必要なこともあるそうです。

 

そんなとき、なんと、草原には、

お医者さんでなくても

点滴が出来る人がいる、ということが多々あるのだとか。

 

それはなぜかといいますと、

草原の牧民たちは、羊のお世話をしているわけですが、

その羊が病気になった時に、

自分たちで羊に注射を打ったりするからなんだそうです。

羊に注射ができるのだから、

人間の点滴もできるんだとか!!ええええー。

そんなことってあるの?!

にわかには信じがたいはなしですよね。

そもそも、羊に注射を打つという話からして初耳でしたから。

 

この話を、先日、

東京で蘭州ラーメンを一緒に食べたBさんに

「そうなんだってねえ!聞いたよ!」と興奮ぎみに話すと

「ああ、そうですよ。」と当たり前のように

いつものようにクールに言っていましたので

モンゴル人の中では割と普通の話なのかも知れません。

 

その他にも、草原に住む人たちは、

自分たちでゲルを組み立てるのはもちろんのこと、

羊小屋(小屋といってもとても大きい)などを

建てることができるそうです。

本当にすごいことだと思います。

まあ、すべて必要だからしているのでしょうが。

 

注射もできて、家も建てられるなんて、

サバイバル力がありますよね。素敵すぎます。

かっこいいなあ、モンゴル人!

心から尊敬します。

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道がずーっと続いている内モンゴル自治区。2012年8月

 

厳しいけれど、美しい自然の内モンゴル

また、是非訪れたい場所のひとつです。