アラブ式礼儀?【日々の連絡】
先日、韓国人とアラブ人の共通点かと思ったら、違っていたという話を書きました。
今日も又、韓国人とアラブ人の共通点かと思われる点について書きたいと思います。
数か月前に知り合ったばかりのアラブ人Rさん。
コロナでビジネスに大打撃を受け、大変苦労されています。
そんな彼、毎日のように電話をかけてきます。
多い時は、1日4,5回も。
半分以上がSOSの電話で「こんなメールが来たんですけど、どういうことですか」
「これって、どうしたらいいんですか」というような日本語に関することが多いです。
もちろん、それ以外のお話もするのですが、でもやっぱり質問が多いです。
少ない時には、電話で少し質問してその日は終わり、ということも。
そうすると、翌日こんな電話が来ます。
「ごめんね。昨日はすごく忙しくて電話できなかった。」
ん?
Q: 電話する約束してたっけ?
A: いいえ。
Q: 私たち、毎日電話するような関係?恋人どうしだっけ?
A: いいえ。
んんん?
なんで、毎日電話しないと謝るの?というか、電話してても「少ない」と謝るし。
ということで、もう一人のアラブ人のお友達Aさんに聞いてみました。
マ:「Rさんが”昨日電話できなかった。ごめんなさい”って謝る意味が分からない。」
A:「あ~、私はなんとなく分かりますよ。」
ほう!
Aさんの考えでは、
Rさんは日々私にお世話になっている。
いろいろ助けてもらったりしているのに、
それだけの連絡しかしなかったら「私を利用している」と思われたり、
「都合のいい人」と思っているように取られるんじゃないかとのこと。
だから、他の電話もすることで、
私のことを利用だけしているわけではないというアピールをしたいのでは、
とのことでした。
なんとなく、言いたいことは分かりました。
サポートする人・される人という関係よりも、
「いいお友達として助け合う関係」を望んでいるということかな。
だからかな。
実家から母が遊びに来るかも、というと
「私の車でお母さんを車であちこち連れていく!」と言ってくれたり、
わたしが引っ越ししたいというと
「その時は私の車で運ぼう!」と言ってくれたりします。
大変な中、そんなところまで気を遣わなくていいのに。
それにしても「昨日電話できなくてごめん」ってセリフは解釈を間違うと、
「毎日連絡したいということをアピールしているのか?」
と勘違いしてしまいそうになるのは私だけでしょうか。
ここで引き合いに出されるのが私の韓国での経験です。
(いちいち韓国と比べなくていいんですけど!)
わたしが韓国に住んでいたころのこと。
学生たちが用もないのにしょっちゅう電話をかけてきていました。
「先生~ご飯食べましたか。」「週末何してましたか。」「今忙しいですか」
何かのお誘いの電話かと思いきや「じゃあ、先生また~」と、切る。
さらに、少し間が空くと
「先生、最近連絡してなくてすみませんでした」と謝ってくる始末!
用事もないのに連絡して「安否確認」をする韓国の学生たちでした。
電話といえばもう一つ。
RさんもAさんも、突然電話をかけてきます。
以前、私がRさんに「今電話していいですか」「今通話できますか」と聞いていたら
「そういうのはいちいち聞かないで直接かけてください。
出られなかったら出ないから」とのこと。
まあ、確かにおっしゃる通りなんですが。笑
これ、韓国の友達も結構そういう人がいます。
突然電話してきて、それもビデオコール!
日本人が遠慮しすぎ、配慮しすぎなんですかね。
電話一つとっても、いろいろ面白いことがある、というお話でした。