マさんの日記

失敗ばかりする旅好きの私の雑記帳です。海外の方との交流についても書きます。

幸せな一日(1)【バングラデシュのAさん】

今日は、とてもいい日でした。
 
出不精な私が夜に2つも約束があったのですが、2つとも、とても素敵な時間を過ごすことが出来たのです。
 
最初の約束は、バングラデシュの元教え子Aさん。今は社会人です。
 
彼は、2015年3月に「あいうえお」も分からない状態で日本に来ました。
 
最初に日本語を勉強したのが私のクラスだったそうで、
 
当時そういえば何も話せなかったな~~と懐かしくなりました。
 
 
彼は、国で学士を出ていたので、日本では修士からだったのですが、
 
普通、大学院から日本に留学する人は、理系の場合特に英語が出来ればいいことが多く、
 
日本語は生活で必要なだけを学ぶのみ。
 
 
しかし、彼は、日本に住みたいから、絶対に日本語をおろそかにしてはいけないと思い、
 
私の授業にも熱心に来てくれました。その他にも、自分でも一生懸命頑張ったんだそうです。
 
私がここ2年ドイツと日本を行ったり来たりしていたこともあり、
 
それほど話すこともありませんでしたが、今日久しぶりに話したらペラペラになっていて驚きました。
 
 
理系の場合、研究室の先生が就職先を紹介してくれたりすることもありますが、
 
なんと彼は自分でハローワークに行ったんだそう!
 
しかも来日して半年後の、日本語がほぼできない状態の時に!!!
 
ハローワークの方は「仕事を探したいなら、兎に角日本語をがんばりなさい」とずっと励ましてくださったんだそうです。
 
 
そして、そこで英語教師のアルバイトも見つけ、最後には自分の就職先まで見つけたというAさん。
 
専門の内容とも関係のある今の仕事に就けて、とても幸せそうでした。
 
食事をしているときに1度、帰りがけに1度、仕事の電話がかかってきていたAさん。
 
敬語を上手に使いこなしていて本当に感心しました。
 
 
きっと楽しいことだけではないと思いますが、これからもがんばってほしいと思いました。
 
 
今日はご馳走になったので、次回は必ず私が!!と約束して別れました。
 
 
 
(つづく)