今日の出来事。
バングラデシュからきた元教え子のAさんは、3年前に来日し、「あいうえお」から日本語を学び始めました。
今では、簡単な日常会話なら問題なく話すことが出来ます。
分からないことがあっても、聞き返したり、他の言葉で言い直してもらえるようお願いしたりすることが出来るので、今のところ大きな問題もなく、日本で生活できているそうです。
ただ、漢字は大変で、漢字が分からないと日本では苦労するからと、最近漢字の勉強を始めたんだそうです。
そんなAさんに、いま働いている会社の名前を質問したときのこと。
以下メッセンジャーでの文字のやり取りです。
マ: 「今、なんという会社で働いていますか?」
Aさん: 「●●工力株式会社です。」
マ:「ありがとう。」(変な名前の会社だな・・・)
彼の会社をネットで調べてみても、全然出てきません。
彼に、会社のホームページはあるかと聞いても、おそらくないだろうと言います。
このあたりから、もしかして彼は日本で変な会社にだまされているんじゃないかと思い始めました。
実在しない会社だからホームページもない。でも、外国人を安く雇うために・・・・
と、私の頭の中で・・・・・。
いやあ、それにしても本当に変な社名です。
そもそも、この会社なんて読むの?!と思い、もう一度聞きました。
マ:「ねえねえ、会社の名前、なんて読むの?●●コウリキ株式会社?それとも
●●エカ(えか)株式会社かな?」
すると
Aさん:「●●コウ株式会社です」
マ:(てことは、カタカナの”え”ではなく、漢字の”工学”の”こう”ってことか。じゃあ、次の”力”は”か”ではなく”ちから”ってことかな。あれれ??でもそうなるとコウじゃなくて、コウリキって読むはずなのに…)「●●コウリキ株式会社じゃないのかな?」
Aさん:「いえ、コウだけです。●● エ カ 株式会社です。」と、もう一度社名を書いてくれました。
もうお気づきでしょうか。
何と彼の会社、本当は「●●功株式会社」だったのです!!!
成功の「功」という字が書きたかったようなんですが、
なんと読むか分からないため、自力で「エ」と「力」を合わせた漢字を打ってきたんです・・・。
エとカだとサイズが二倍になるので、どちらも半角で打っていました・・・。
がんばったね、Aさん・・・。
いやあ、ちょっとしたミステリータイムでした。(笑)