当たり前といえば当たり前なんですが、
同じ場面を見ていても、
人によって、どのように切り取るのかが違うものですよね。
皆がその思い出、同じシーンを共有していても、
違うことを思っていることも多々あります。
視点が違うから当たり前です。
それを言葉にしても、
相手に伝わることが違うことも多々あります。
先日のこと、友人Mさんと
ひょんなことから
10年以上前のとある思い出話に花が咲きました。
Mさんと私共通の、とあるカップルがいたのですが、
Mさんが、そのカップルの彼女さんが
私にライバル意識を持っていたと言い始めました。
でも、私の記憶は全く違います。
彼女さんは、
Mさんと私の共通の友人であるAさんに
ライバル意識を持っていたのです。
とある海の見えるカフェで、
カップルとAさんと私の四人でお茶したときに、
彼女さんが、Aさんと私に彼との自慢話をしてきました。
私は彼女さんがAさんに「近寄るな」と
牽制しているとすぐに理解できました。
彼女さんは、彼氏さんのタイプが
Aさんみたいな人だと知っていたからです。
しかし、私の友人Mさんは、
それは私に向けられたものだと言います。
いやいやいやいや、100000%ないから!!!
ちなみに、そのカフェにはMさんは同席しておらず、
私があとで「こんなことあったよー」と話しただけです。
私はMさんに話した当時も、
Aさんに向けられたものだと確信して話したはずです。
なので、Mさんに「自分のことをライバル視してた」なんて
これっぽっちも匂わせるはずがありません。
でもなぜか、彼女の記憶にはそうインプットされていたのでした。
じゃあ、ということで、
その時に一緒にカフェにいたAさんに連絡してみました。
マ:「ねえねえ、10年前、カフェで四人でこんなことあったの、
覚えてる?彼女さんがこんなこと言ったよね!」
A: 「うーん、そんな風に言われたのは覚えてないけど、
私彼女さんの真正面に座ってたのに、全然私の顔を見なくて、
声もかけてくれなかったのは覚えてる。
あと、四人じゃなくてもっと多かった。」
マ:「あれ、四人じゃなかったのー?
あのとき、こんなこと言わなかったっけ?」
A:「それは、記憶にないなー」
あれれれれ。笑
四人じゃなかった。
しかも、私が覚えているエピソードは覚えてないらしい。
あのエピソード、あんだけ強烈だったのに、
Aさんにとっては、そこよりも
顔見てくれなかったことがショックだったのねー。
そりゃそうか。
ということで、なかなかはっきりしませんが、Mさんに報告。
マ:「Aさんは、台詞は覚えてないけど、顔も見てくれなかったって!
やっぱりAさんのことだよ、ライバル視してたの!」
M:「うーん、でもさ、マさんとカップルの三人で
ごはん食べたことあったよね?
そのときにも何か言ってなかったっけ。
手を繋いで帰っていったとか。
あれは、
マさんに見せつけてると理解したけど。」
あら?
これはまた、シチュエーションがちがうなあ。
確かに、思い出しました。
言われてみればそんなこともありました。
確か、偶然会ったとか、そんなんだった気がする。
わざわざ三人で待ち合わせて、ではなかったような。
そのとき、私にとって一番印象的だったのは、
彼女さんの注文するときの言い方がかっこよかったことです。笑
あとでMさんにその日のことをふつうに報告したと思うのですが、
(そのなかで、おそらく手を繋いで帰ったとも言ったんでしょう)
Mさんの記憶には「彼女さんはマさんをライバル視してる」として残り、
私の記憶には「注文の仕方がかっこいい」として残っているのです。
みんな、全然違うことを覚えている!!
視点が違うと、こうも違うものなんですね。
今まで自分が正しく理解してきたと信じているものも、
間違ったものがいろいろあるかも知れません。
(特に、私はそそっかしいので!)
世の中、自分が思っているほど正確ではないのかも?