マさんの日記

失敗ばかりする旅好きの私の雑記帳です。海外の方との交流についても書きます。

慣用表現が多い韓国語【鳥の足と鼠のしっぽ】

日本語と韓国語はいろいろな共通点があります。
たとえば、
語順が同じであること。(例: 私は→昨日→リンゴを→食べませんでした)
英語や中国語にはない「が」「の」「に」「を」といった助詞があること。
漢字語の発音がある程度似ていること。(例: 運動ーウンドン、道路ードロ)
 
その一方で表現の仕方が結構違うなあと感じることも多々あります。
先日書いた「照れくさい表現」だけでなく、
韓国語は「慣用表現」や「ことわざ」「四字熟語」が
日常会話に良く入っているなあと思います。
 
日本語でも「雀の涙」とか「ねこじた」とか、
良く使う表現もありますが、韓国語ほどよく使わない気がします。
少なくとも、四字熟語やことわざに関しては
韓国語の方が圧倒的によく日常生活で使われている印象です。 
 
さて、最近、韓国ドラマを聞きながら(音声のみ)通勤しているのですが、
今朝、たった15分という時間の中に慣用表現を発見しました。
ちなみに、今朝聞いてきたドラマは、「シークレット・ガーデン」という、
韓国では社会現象にもなったというドラマです。
 
第7話で、女性主人公のキル・ライムが、
男性の主人公のキム・ジュウォンに言うセリフがあります。
あなたが私にしたこと(仕打ち)に比べれば、
お母さまのしたことなんて”セバレピ”だわ。(訳: マ)
最初、”セバレピ”の部分だけ理解できなくて
ん?「セバレピ?」と思ったのですが、文脈からだいたい意味は分かりました。
おそらく、「取るに足らない」とか「たいしたことない」ですよね。
一度意味が分かってから、韓国語のほうを考えます。
 
「セ(새)」って鳥のこと。
「バレ」の「バル(발)」は足、「の=ウィ(의)」がつくと音が変わって「バレ(발의)
「ピ()」は「血」。ってことは、”鳥の足の血”。
 
”鳥の血の足”が「とるに足らない」ってどういうこと??
 
あっ!
鳥のあんなに細い足から出る血はとても少ないから、
たいしたことないってことか!!
 
わーい。一つ新しい言葉覚えた~。
しかし、こういう表現って、聞いてわかるようになっても、
なかなか使えるようにはならないんですよね。
これがスラスラ言えるようになったらいいのになー。
 
そこで、セバレピが使える例文を2つ考えて韓国の人に聞いてみました。
1.頑張ってバイトしたのに、もらったお金はセバレピだ。
2.彼女は食が細く、食べるごはんはセバレピだ。
 
どちらも「ほんの少し」という意味で作ってみましたが、ダメでした。笑
まず1.は「雀の涙」の意味ですが、お金について言う場合は
「鼠のしっぽほどだ(쥐꼬리만 하다、ジッコリマナダ)」と言うそうです。
 
両者に共通してよくないのは「~に比べると」というニュアンスが
感じられないことのようです。
確かにドラマのセリフも
「あなたがしたことに比べると、」と言ってました。
 
 
なるほど~。これでセバレピは習得したわ!
後は、使えそうな場面を探して実際に使ってみるだけ…。
 
ああしかし、1日1つしか学ばなかったら、
忘れる量の方が多いので、
「1歩進んで3歩下がる」みたいな感じで後退だなあ…。