先日の大地震のために、日本を離れて国へ帰ることになった留学生たち。
さみしいですが、本人と、そのご家族の方たちが少しでも安心することが今は必要なのかなと思っています。
そんな中、学生さんから元気をもらうこともあります。
中国からの留学生Sさん。
彼は私と同じ年で、「年を取ってるから日本語がなかなかうまくならない」と、いつも嘆いていたのですが
春からもう1年、一緒に頑張ることに決めたところでした。
国のご両親からは、早く日本を引き揚げろと言われていたのに、あと1年待ってほしいと話していたのです。
そうして、3月の上旬に日本に残ることが決定した矢先、今回の地震が起きました。
地震が起きる前に私にメールをくれていたのですが、韓国にいたこともあって返信もしないままだったので
韓国から戻って彼の携帯に電話をしてみました。
しかし、出てくれません。
「やっぱり彼も帰ることになって忙しいのかな・・・・」
そう思っていると、しばらくして、私の携帯にメールが入りました。
件名は「ようこそ」。
ちょっと「ようこそ」の使い方を間違えていますが(笑)、Sさんらしくてなんだかほほえましかったです。
そして、内容は以下のようなものでした。
「おかえりなさい地震、大丈夫ですか私は全然大丈夫ですよバイトがあるので、ごめんなさい」
日本語のクラスでは「全然大丈夫」などという表現は「間違ってますから使わないで!」というべきところですが、
なんだか、その「全然大丈夫」に元気をもらいました。
ただの「大丈夫です」でもなく、「全然問題ないです」でもなく、
「全然大丈夫」という言葉が心に響きました。
Sさん、さみしいけれど、一緒に頑張っていこうね!!