韓国慶尚南道あるウポヌプという沼(湿地)にて。
韓国から戻ってくる2日前の午後、私の隣でネットニュースを見ている韓国人の見ず知らずのおじさんが
独り言にしてはとても大きな声で、「日本が大変だ」といいました。
その時私は、職場から留学生に向けて発信された「避難して下さい」のメールを見ていて
「どういうこと?」と事態がよくつかめないでおり、おじさんの大きな独り言はあまり聞こえていませんでした。
でも、あとになってそれが何を意味しているかをしりました。
友達の中にも、大変な思いをした人がいます。今なお大変な思いをしていらっしゃる方もたくさんいます。
1日も早く、多くの方たちに笑顔が戻る日が来てほしいです。
私の学生たちの中にも、今回のことで国に帰らなければならなくなる人が出てきました。
ある子たちは、国の大学からの命令で。
ある子たちは、国のご両親の強い意向で。
どんなに、みんなが原発の心配はしなくてもいいと説明しても、ご家族は心配で心配でたまらないんだそうです。
みんな、口々に
「ここにいる皆のことが心配です。私たちもまたここに戻ってきたいと思っています。どうか、お元気で!」といって
残念そうに帰っていきました。
東京で働く友達も、国のお母さんが毎日毎日スカイプで説得するので、折れて帰ることに。
簡単に日本には来られない遠い国の人なので、次にいつ会えるか分かりません。涙
とても寂しいけれど、今は友達や学生さんとそのご家族が安心して過ごせることが一番だと思います。
また、日本に来てくださいね。
また、日本で会いましょうね。
その日を楽しみに待っています。