Over the rainbow
昨日のこと。
久しぶりに日本で教えていたときの学生と再会したのですが、
ちょっと用事で駅に入った間に雨がザーザー降ってきました。
これから晩御飯に行かなくちゃ行けないのに、どうしようと思っていると、あっという間に雨は上がってくれました。
ああ、助かったと、駅の外に出ると、なんと立派な虹がかかっていました。
写真の加工など一切せずにこの色!
こんなハッキリと見える虹は初めてです。
生まれて初めての、二重の虹も見ることができました。
学生と感激して、こんなに素敵な虹が見られてラッキーだね、良かったね、と喜び合いました。
この虹をみたとき、実は私は別の学生Aさんのことを考えていました。
正確には、そのAさんのお父さまのことです。
つい一月ほど前に、ガンで余命が短いと伺っていたのですが、
亡くなったとの知らせを受けたのが昨日でした。
Aさんが、小さい頃からずっと憧れていた大好きな大好きなお父さま。
彼は、父を失った悲しみではなく、受けた愛に対するお礼と、そして自分にとってお父さまがどんなに大きな存在であるかを書いていました。
虹を見た瞬間、これはAさんのお父さまが見せてくださった気がして、
上の写真をAさんに送りました。
すると、
お父さまが亡くなる前に彼が歌ってあげた最後の歌がOver the rainbowだったから、きっと父だと思うこと、
息子(Aさん)が辛い思いをしている時に、励ましてくれた先生(私のこと)に、父がお礼を言っているんだと思う、とのこと。
こんな非科学的な話、誰も信じないと思いますが、Aさんにとっても、私にとっても、これはお父さまの見せてくださった虹でした。
虹の向こう側で、これからもAさんのことを見守っていてくださると思います。