ネットの世界も悪くない
去年の暑いある夏の日、内モンゴル出身の教え子からメッセージがありました。
「僕の内モンゴルの馬頭琴の先生と、友だちになってくれませんか。先生は日本に住んだこともあって、日本語も少しできます。日本の音楽教育について知りたいそうです。」みたいなことを言われたっけ。
私は音楽のことが全然分からないので不安でしたが、学生曰く、ほかにふさわしい人がいないというので、とりあえずokしました。
そこから始まったB先生と私の友情。
(2012年の内モンゴル旅行のときに撮った写真。いつ見てもうっとり)
会ったこともない私たちですが、チャットや通話を通していろいろお話をすることができました。
草原と馬頭琴、そして家族の話が大半ででしたが、話を聞いていて飽きなかったのは、私が全く知らない世界だったからかも。
(海のような湖。内モンゴルにて)
いろんなことを話したなあ。
言葉の壁があるもので、お互いに伝えたいことがなかなか伝わらないのは相変わらずですが、
少しずつお互いの性格も分かってきて、なんとなく落ち着いてきました。
声は優しいのに、中国語を書かせると途端に怖くなるB先生。笑
学生くんも、普段は優しいけど、馬頭琴の指導のときはめちゃくちゃ怖いって言ってたよなあ。
その話を本人にしたら、「教えるんだから当たり前のことでしょう!」とか言ってたっけ。
授業が甘すぎると評判の私とは正反対!
最愛の恋人を若い頃に亡くし、音楽の力で人の心を癒したいと考えるようになった(のかな?)B先生は
私のおっちょこちょいで忘れっぽい性格についても、自分の演奏する馬頭琴の音色で治してあげたいなんて言ってくれたっけ。
私がドイツに来てからは、ずいぶん連絡が減ったけど、ちゃんと私の帰国の時期も覚えてくれていたし、話さなくても、なんとなく私がどんな気持ちでいるか分かってくれているB先生。
ネットの世界の友だちとはいえ、捨てたものではない!
もちろん、ネットが無かった頃には起こりえなかったいろんな犯罪や被害、嫌がらせも耳にしますが、こんなステキな出会いもあるんですね。
このブログを通して知り合った皆さまにも、とても感謝しています。
自分が体験できないいろんなことを見たり聞いたりすることができて、また、私の話を聞いてくださって、とてもありがたいです。
と、なんで突然こんなことを書いたかといいますと、先日、B先生と友だちになってちょうど1年経ったからです。
あっという間だったねーと話しました。
先生からは、バラの花のアイコンが送られてきました。笑
便利な時代ですよね。ははは。
これからも、いろいろとお話ができたらいいなあと思います。
今後とも、よろしくお願いします。