キムさんのおじいさまの話
最近連日登場している、韓国人青年キムさんの話です。
先日キムさんの日本土産で、彼がおじいさまのために日本の文学雑誌を買うという話を書きました。
私は、韓国で4年ほど生活した経験がありますが、日本語で教育を受けた世代の方と接した機会は1度だけ。
それも、授業でご一緒しただけなので、詳しい話を伺うこともできませんでした。
キムさんのおじいさまが今でも日本の雑誌がお分かりになるのは良くある普通のことなのか、特別何かなさっているからなのか、
知りたくなってしまって、キムさんに聞いてみました。
「おじいさんは、毎日日本語を勉強しているんですか?」と。
すると「はい。毎日日本語で何かを読んでいます。うちの本棚にはたくさん日本語の本がありますよ。」とのこと。
やっぱり、毎日続けておられるのか…。
それから、「おじいちゃんは、普段あまりしゃべらない人なんですが、僕が日本語で話しかけたら、嬉しそうに、とてもよく話してくれます。」
と教えてくれました。
へえ~そうなの?!
「じゃあ、おじいちゃんと一度お話ししてみたいなあ。」と言うと、
「そしたら、きっと喜ぶと思います!」と言います。
そしてまた疑問。それにしても、キムさんのおじいさまはどうしてそんなに日本語を??
そこで、もう少し突っ込んで聞いてみました。
「おじいちゃん、なんで日本語を続けていらっしゃるのかなあ?」
するとキムさん。
「うーん。プライドだと思います。」
プライド?どういうことだろう?
おじいさまによると、
いつも日本語の作文で一番を取って、
表彰されていたんだそうです。
「日本語と、いろんな思い出が絡まっているのかもしれません」とキムさんがつたない日本語で話してくれました。
そうなのか…。
お孫さんが日本語ができるようになって、おじいさまもさぞかし喜んでいらっしゃるでしょうね。
あああ、、、、本当に、キムさんのおじいさまにお会いしてみたくなりました。
来月韓国に行くときに、キムさんのおじいさまにも本を持っていこう!